スタート地点が自宅から近いのは本当にありがたい。ゆっくり準備をして、餅を食べ、トイレを済ませ、6時半前に家を出た。
会場には6時45分頃到着。ゲートオープンは7時なのでしばらく待つことに。すでに多くのランナーが集まっていて、中にはランニングシャツに短パン姿の猛者もいる。気温はおそらく10℃前後。自分は長袖シャツにセーター、その上にダウンという重装備だ。
セキュリティチェックを終えるとやることがない。都庁の建物で風の当たらない場所を選んで待機。整列は8時45分なので時間を持て余す。次回があるなら、もう30分遅く来てもいいだろう。
ペットボトルの水は没収されるが、会場内で水やポカリを配ってくれるので水分は十分。トイレも思ったほど混んでおらず、5分ほどで済んだ(小だったのもあるが)。
荷物を預け、スタート地点には40分前に整列。寒くないのは本当に助かる。ただ、日中は17℃近くまで上がる予報。水分補給は重要だ。
スタート前は100円ポンチョとサバイバルシートを羽織る。このシートが想像以上に暖かい。次回も必ず持参しよう。
スタート〜前半
9時10分にエリートがスタート。Cブロックの自分がスタートラインを越えたのはその約2分後。かなりの渋滞だが、想定内。今日は「絶対に飛ばさない」と決めている。流れに任せて淡々と入る。
左中足骨の痺れはスタート直後からある。それでも呼吸は楽で、「今日は行けるかもしれない」と思える感覚。ペースはキロ4分30秒以上。抑えられている。
2km過ぎから徐々に前が開け、少しずつペースアップ。ただし4:15/kmより速くならないよう意識する。だが実際は4:00になったり4:20になったりと上下動が大きい。ここは反省点だ。
5km通過は21分55秒。予定より15秒遅い。わずかな差だが少し焦る。それでも「ここから4:15で巡航すれば問題ない」と自分に言い聞かせる。
市ヶ谷付近で妻とガリさんが応援しているはずだったが見つけられず。人が多く、中央寄りを走っていたのも原因だろう。
15kmまでは順調。補給も7kmと14kmで予定通り。体もまだ余裕がある。
20km以降の異変
しかし20km付近から左中足骨の痛みが強くなり始める。ラップも徐々に落ちていく。
ハーフ通過は1:30:46。想定より1分以上遅い。だが、上げたくても足が動かない。ジンジンとした痛みが広がる。
25km地点。リタイアが頭をよぎる。
六大マラソンでなければ、間違いなくやめていた。まだ妻にも会えていない。どこで会えるかわからないが、歩いてでもゴールしようか。
歩き出しそうになったその瞬間、ガリさんの声援。場所は蔵前あたりだったと思う。もう正確な場所も覚えていないが、確かに救われた。
次の給水所で立ち止まり、ロキソニンを水で流し込む。すぐに効くわけではないが、補給のたびに少し止まって足を休め、再スタートを繰り返す。
後半の再起
30kmを過ぎたあたりから、わずかに楽になる感覚。3時間20分のペーサーにも抜かれ、ワースト更新は確定。それでも不思議と前向きな気持ちが戻ってきた。
「また走れている。」
その事実のほうが大きかった。できる限り腕を振り、前へ進む。
大門付近でようやく妻に会えた。ラスト5kmは痛みはあるものの、見慣れた景色の中を走る安心感があった。沿道のボルテージも最高潮。最後は楽しい気持ちでフィニッシュできた。
レースを終えて
25km地点では本気でやめようと思った。怪我ばかりで、痛い思いをして、何が楽しいんだと。もうランニングをやめようとすら考えた。
それでも、ゴールした瞬間、また走りたいと思っていた。
今回は年末の怪我以降、まともな練習はほとんどできていない。結果は仕方ない。ただ、治療とリハビリのおかげで右足の腓骨筋腱炎がレース中に再発しなかったのは大きな収穫だ。
次は左中足骨をしっかり診てもらうつもり。完治させたいな。
痛みなく、最後まで一定ペースで走り切れたら、どれだけ気持ちいいだろう。
この景色を見るために、まだまだ挑戦したい。



