2024年7月2日火曜日

余市〜ニセコ ワイナリー巡り

20年前に通っていたワインスクールの同窓生が6年前に余市でワイナリーを設立した。2月に久しぶりに再会した際、彼のワイナリー訪問を約束し、仲間たちと一緒にワイナリー巡りを計画した。

彼が創立したミソノヴィンヤードを皮切りに、紹介してくれたお仲間のワイナリー、ドメーヌブレスやドメーヌイチも訪問した。各ワイナリーで、生産者たちの理想とするワインを作るためのさまざまな苦悩を聞き、ワイン作りが生半可な気持ちでは到底成し遂げられないことを改めて痛感した。

2019年頃から顕著になった温暖化の影響で、年間積算温度が200度以上上昇し、かつて北海道で主流だったドイツ系品種(ツヴァイゲルトやケルナーなど)が結実不良を起こし、温暖な品種への植え替えが必要となっている。また、渡り鳥が南下せずに居座ることで鳥害が深刻化し、区画丸ごと食べ尽くされてしまうこともあるのだという。

今回特に感銘を受けたのは、ドメーヌイチの2020年「ブランドノワール」。貴腐菌がついたブドウで作られたこのワインは、とてもまろやかな味わいで余韻も長い、素晴らしい一本だった。しかし、その年を最後に温暖化の影響で貴腐菌がつかなくなり、同じワインを再び作ることができなくなってしまったという。そんな貴重なワインを抜栓してもらい、感謝感激だった。


最初はもちろんミソノヴィンヤードから。
もともと果樹園があった場所ということで、さくらんぼの食べ放題からスタート。
ちょうど実がなる時期でラッキーだった。




ミソノヴィンヤードは水捌けの良い花崗岩土壌。
これから彼が理想とするピノノワールがこの地で作られる。とても楽しみだ。


ドメーヌブレスはきれいに整備されていた。




余市といえばドメーヌタカヒコ

積雪対策として斜めに仕立てられたブドウ畑は、余市ならではの光景だった。



ドメーヌイチのブランドノワール

夜は余市ワインのペアリングディナーを楽しんだ。他のお客さんもおそらくワイナリー巡りで余市を訪れているのだろう。メイン料理でソムリエからサプライズなワイン提供があり、生産者の友人自らがワインの説明をしてくれた。その瞬間、みんなの目がキラキラと輝き、感激しているのがわかった。




最終日は特に予定を決めていなかったが、ドメーヌイチと同じく有機認証を受けているワイナリーがニセコにあると聞き、足を伸ばすことにした。ニセコの美しい景色と清々しい空気の中、ワイナリーに到着すると、生産者の情熱とこだわりがひしひしと伝わってきた。試飲することなく、その場でワインを購入した。ボクら4人はその決断に何の迷いもなかった。

F井さんにしか見えなかった。。。



ワインに対する愛と情熱を再確認する素晴らしい機会となった。


せっかく北海道に来たのだから、ちょっとランニングも楽しみたい。
事前にネットでコースを調べておき、銭函という場所で降ろしてもらい、そこから小樽までの18kmを走ることにした。



序盤の7kmはずっと上り坂で、北海道の6月としては異例の猛暑の中、国道を走るのは少し気が滅入った。しかし、後半は下り坂でペースも上がり、快調に走ることができた。ラスト5kmでは海沿いの美しい景色を楽しむことができ、疲れも吹き飛んだ。


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